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DRIVEN NEWS BACKNUMBER

2005年2月16日(水) <第1047号>

<バックナンバー>
○ 井上 充さん
【61】タクシー運転手と請負
【62】タクシー運転手という仕事
【63】雇用情勢
【64】高齢者雇用の取組み
【65】NEET(ニート)
【66】技能系社員登用制度
【67】個人業務委託
【68】労働形態の多様化
【69】雇用対策の転換
【70】採用の良否
【71】派遣労働者の現状
【72】新卒者内定状況
【73】ICという働き方
【74】某社人事担当者の悩み
【75】営業マンの休憩時間
【76】オーケストラの年収
【77】労働時間延長に動く独企業
【78】就業促進手当
【79】第三者行為労災について
【80】プライバシーマーク
【81】改正労働基準法
【82】過労自殺
【83】私的メールのモニタリング
【84】ビジネスマンが重視するものは
【85】社員の起こした交通事故について
【86】基本4情報の漏洩

     ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                    - 【87】聖域を外部委託した生保 -
     ………………………………………………………………………………………
 中堅生命保険会社のM生命は、2004年4月に相互会社から株式会社に組織変更しました。その同じ日に、聖域とされた保険事務部門を合弁会社にアウトソーシングしました。

 M生命と世界的なコンピュータ会社の日本法人I社が、折半出資で設立するN社にM生命の保険事務の運営を全面的に委託したのです。これは生命保険業界初のことでした。

 M生命は、従業員約4,700名のうち、保険事務に携わっていた正社員、パートタイマーの約1,000名を新会社に出向させることとしました。一方、I社は約10名を出向させました。

 両者の契約期間は10年間です。N社は固定費削減と業務改革により、M社が自前で事務処理をした場合の経費400億円をはるかに下回る340億円で、保険事務を請け負います。

 人件費・システム投資を含めて、I社が効率化作業の責任を負い、340億円の契約金額を超過した場合には、I社が負担する契約内容になっています。

 このアウトソーシングで、M生命は10年間で人件費などを約60億円圧縮することができます。

 また、事務作業の見直しとして、契約書類をイメージ処理してペーパーレスで作業が完成するシステムを導入します。

 縦割りだった作業の流れを改め、「入力業務」「内容確認業務」「不備対応業務」など業務内容ごとに処理チームを再編する計画です。

 これらが実現すれば、男性総合職の多くの仕事はなくなります。人員を最終的には6割強に減らし、他部署に回す予定もあります。

 聖域である保険事務にまで踏み込んだ外部委託により、M生命は事業費の平準化と削減に成功しました。外部委託の流れが、加速していることがよくわかる事例です。

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