|   2004年5月11日(火) <第888号>
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 【最適設計】
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 <動機づけ>
 【05】訓練志向
 やっていることそれ自体が上達するだけでなく、
 他の場面でも通用するような一般的な能力の向上につながります。
 
 ○ 教訓として引き出す
 失敗をどう経験として生かすのかが重要です。
 
 「どうしてはじめはできなかったんだろう」
 「この問題をやってみたことによって、自分はいったい何をここから学んだのか」
 「ここで間違えたことによって自分は賢くなった」(という実感が得られる)
 
 ○ 学習をする動機
 「勉強するのは自分の頭を鍛えるためだ」
 「勉強することによって賢くなる」
 
 ○  学校で学ぶ動機
 答えを見て「なるほど」とわかったということが多いのではないか。
 
 「角度の問題でも、かけ算や割り算を使えるんだということがわかった」
 「方程式を解くときに、未知数が3つ以上あっても、一つずつ代入法で消去していけばいい」
 「確率の問題で、余事象の確率が簡単に求められるときは、一からそれを引いたほうが簡単」
 「関数の問題はグラフを書いてみるといい」
 
 <バックナンバー>
 【01】〜【29】
 【30】節税としての個人型DC
 【31】サービス残業
 【32】事前指定書
 【33】解雇に関する法改正
 【34】有期労働契約に関する改正
 【35】社会保険加入は調査後からという採決
 【36】65歳まで雇用義務づけ
 【37】暗黙知と形式知
 【38】労災保険料を安くする
 【39】年金に関する2つの誤解
 【40】非正社員と正社員
 【41】会計検査院の実地検査
 【42】役員の社会保険料を節約する
 【43】業務時間中の私用
 【44】苦しいときの労働保険料
 【45】離婚時の年金分割
 【46】平成16年年金改正
 
 ■労働・経営■
 毎週火曜日は、社員や経営者の身の回りで起きている労働や経営の問題全般について社会保険労務士としてご活躍、また埼玉経営労務研究所代表でもある井上 充さんにコラムをお書きいただいています。
 ┗≫●掲載した内容についてご関心がある方は--->>>メールでこちらまでお問い合せ下さい。
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 - 【47】年次有給休暇の継続性 -
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 雇用契約期間1年の契約社員が契約更新をした場合、年次有給休暇の日数は
 どうなるのでしょうか。
 
 この問題の本質は、年次有給休暇について定めている労基法第39条第1項の「継続雇用」を
 どう考えるかにあります。
 
 労働契約が継続しているか否かは、形式的ではなく実質的な点で判断するもので、
 有期雇用契約の場合も、
 ● 勤務の実態、当該雇用契約の期間、各雇用契約ごとに契約終了させて
 新たに雇用契約を締結する形態をとる理由
 ● 雇用契約と次に締結される雇用契約との間隔
 ● 雇用契約締結の際の採用手続および有給休暇が付与されている他の労働者との
 均衡等を総合して、雇用契約が継続しているか否か
 
 上記3点から実質的に判断すべきです。
 
 判例においても、競馬が開催されるごとに雇用契約が締結されていた馬券の販売員に、
 年休取得を認めています(日本中央競馬会事件)。
 
 また、1年単位の雇用契約であっても、毎年更新がなされ、中断することなく雇用されている
 場合は、年休日数の算定において継続勤務したものとして取り扱い、勤続年数を通算すべき
 ものとした判例もあります(国際協力事業団事件)。
 
 有期契約を繰り返すことは、雇用の安定を阻害することに加え、労働者を不安にさせます。
 
 年次有給休暇を取得させないために、短期雇用契約を反復することには、あまり
 意味がありません。
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