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2004年1月27日(火) <第783号>

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                          【最適設計】
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<バックナンバー>
【01】〜【29】
【30】節税としての個人型DC
【31】サービス残業
                         ■労働・経営■
 毎週火曜日は、社員や経営者の身の回りで起きている労働や経営の問題全般について社会保険労務士としてご活躍、また埼玉経営労務研究所代表でもある井上 充さんにコラムをお書きいただいています。
┗≫●掲載した内容についてご関心がある方は--->>>メールでこちらまでお問い合せ下さい。
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                       - 【32】事前指定書 -
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 回復が見込めない状態になって、もはや死を受け入れざるを得なくなったとき、あなたはどのような治療を望みますか。

 終末期ケアには、苦痛の除去を目的としたものから、生命の維持を使命としたものまであります。苦痛の除去を目的として、安楽の確保につながらない検査や病院への搬送をしない処置を、緩和ケアといいます。

 一方、生命の維持を使命として、必要があればICUや急性期病棟への搬送を行い、中心静脈確保や人工呼吸器を装着することを、集中治療といいます。当然後者の方が、圧倒的にコスト高になります。

 そして、緩和ケアと集中治療の中間にあるのが限定治療と外科的治療です。

 このどれを選択して終末期ケアを行うのか。本人の希望と医師の職業倫理から、揺れ動いています。尊厳死と安楽死・自殺幇助の間には、法的・倫理的・宗教的に微妙な問題が山積しているからです。

 そこで、カナダのマクマスター大学ウィリアム・モロイ老人病学教授が考案したものが、事前指定書です。

 事前指定書には、意思の疎通(コミュニケーション)ができなくなった時(インフォームド・コンセントが不可能になった時)に、自分の治療をどうして欲しいのかを記載します。自分の命に関わる病気の時に、お任せではなく自分自身の人生観や価値観に基づいた納得のできる選択をするためです。かかりつけ医や代理人との相談やサポートを受けて、個人的要望を記入します。

 これに、命に関わる病気になり状態が回復不可能になった時、緩和ケア・限定治療・外科的治療・集中治療のどれを選択するかを、自ら決定して記入します。栄養補給と鼻腔チューブなどによる強制補給の選択、CPR(心肺蘇生)を行うかどうかも記入します。

 急激な高齢化が進み、高齢期医療と終末期ケアに膨大な医療費が費やされ、現役世代が社会保険料の負担に四苦八苦している今、自分の治療方針を自分で決める事前指定書は、重要な問題提起だと思います。

「ナイス・ビジネス・パートナー」(NBP)
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