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2005年12月5日(月) <第1339号>

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                    - 【195】太平洋ひとりぼっち -
     ………………………………………………………………………………………
 今年6月、66歳の堀江謙一さんが単独ヨット無寄港世界一周に成功しましたが、ほとんど話題になりませんでした。

 43年前の1962年8月12日、当時23歳の堀江謙一青年が一人乗りのヨットで太平洋横断に成功しサンフランシスコ湾に入ってきたときは、大騒ぎとなりました。その年の暮れに『太平洋ひとりぼっち』という堀江青年の日記・手記が出版されると一種の社会的ブームとなったことは、もはや戦後史の一部です。

 「なんて無謀なことをしたんだ」と否定的に受け止める者。やりたいことに断固実行する青春の特権を称える者。賛否両論の中を堀江青年は43年間生き続け、43年後にまた単独ヨット無寄港世界一周に挑み成功しましたが、今度は全く話題になりませんでした。話題になっていたのは、皮肉にも同姓の堀江貴文氏によるM&Aでした。

 2005年版『国民生活白書』によると、若い世代に低所得者層が増加しています。パートやアルバイトに就いた2004年の大卒者の割合は全体の24%に達しています。これは、5年前に比べると10ポイントほど上昇しています。このパートやアルバイトを続ける層は年収が正社員の同世代に比べ、約3割減の120万円となっています。一方、一人の子供を育てる費用は1,302万円に上ります。

 年収400万円未満で子供がいない家庭は、全体の2割を超えています。年収400万円超の所得層では1割前後にとどまっているのに対して、低所得世帯で子供を持てない若者夫婦が増加しています。

 『国民生活白書』では、パートから正社員を目指せるような支援制度が必要であると提言しています。また、公的部門が子育て費用の一部を負担することも重要であるとしています。

 貧しさの中で夢を見続けた若者がいた43年前と、低所得を理由に子供を生み育てることを断念してしまう若者がいる現在。

 日本という国の青春時代も終わってしまったのかもしれません。


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