2005年8月25日（木） <第1237号>

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「手紙を書こうよ」(第14回)

　　　　　　　　　　　　　 −　文書によるコミュニケーションは人格を高める　−


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　　　　　　　　　　　-　【14】契約条件の変更要求を相手方本社に念押しする　-
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鞍替えの目当てがあるときは、断固とした強い態度に出ます。

まずは交渉の現状(平行線であること)を述べます。

次に当方の主張を箇条書きであげます。

そしてそれに対する相手の態度の確認をします。

さらに相手の態度に対する反発を1センテンス1パラグラフでぶつけます。

最後は1センテンス1パラグラフで当方の要望を簡潔かつ強く表明します。

＜本文＞
契約の更新にサインすることができずにいるのは誠に残念です。
これは主として、契約でカバーされる状況の新しい現実に対処する方法について、
お互いの合意点を見出せないことに由来します。

貴社との新しい契約の条件の中に、私どもは2つの大きな変更を提案しました。
1.私どもと取引のある他のメーカーと同様のレベルまで研修費を下げること。
2.車の送迎は大宮駅からのみとすること。

御社のスタッフより、貴殿がそのような変更は認められないとの御返事をいただきました。
その代わり、貴殿は今月末まで現状維持でいくことを御提案なさいました。

しかしながら、それは問題外です。

現行の条件の即時改訂を望みます。

＜私見・所見＞
契約更新にあたって当方の有利な条件にしたいと外国企業の在日事務所と交渉してきたが、
平行線をたどってらちが明かないので、相手方本社の幹部に当方の態度表明をする手紙。

当地の担当者と具体的にやリ合っているので、本社への手紙では、当方の主張内容と
断固とした態度のみを伝え、理由付けなどは書いていません。


＜バックナンバー＞
【01】「出張先でお世話になったことに対する礼」
【02】「ビジネス提携に向けた最初の会議のあと、もう一押しする」
【03】「本社から代理店に専門家の派遣を伝える」
【04】「転任の挨拶」
【05】「友人を紹介する」
【06】「就職活動のための一般的な推薦状」
【07】「提案中の企画に関連のある新聞記事を送る」
【08】「乗り気なので話を進めたい」
【09】「製品について詳しい情報を求める」
【10】「見積り依頼に対し一部のみ見積ることを伝える」
【11】「期日を示して急ぎの注文をする」
【12】「代金先払いで注文を受ける」
【13】「値上げ要求を受け入れる」

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