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DRIVEN NEWS BACKNUMBER

2005年1月21日(金) <第1021号>

<バックナンバー>
○ 橋川 栄二さん
【01】"わが国の実態経済は相当深刻で・・・"
【02】"量産品は中国やタイを中心とした海外組に任せ・・・"
【03】"IT革命がもたらす過度の情報に躍らされて・・・"
【04】"限られた経営資源の中では・・・"
【05】"国策として、産学連携や大学発ベンチャーの創出とか・・・"
【06】"わが国ものづくりのキーワードのひとつは・・・"
【07】"弊社のコア技術は放電加工という特殊技術であり・・・"

                       「私の職務経歴書」(No.8)

− 日々精進を重ね続ける事がわが国中小零細企業の生命線 −

 近く、地元の小学校5年生の有志が、総合的な学習の時間を利用して10名弱程度で工場見学に訪れてくれます。

 火花放電を見てびっくり、ぐにゃぐにゃの軟らかい銅線で硬い金属にあっという間に穴が開くのを見てびっくり、職人が機械を操作しながら1秒間に2万から3万回もの放電を自在に操っているということを聞いてびっくり、マイクロメートルからナノメートルといったものさしでは測れない、ほんのわずかの誤差しかない程正確な長さでものが造られていると聞いて又びっくりと、短い時間で多くの感動を実体験してもらおうと、今からわくわくしています。

 さて、わが国のものづくりに話を戻しますが、これまでは多くの企業がオリジナル商品の開発を理想としてきましたが、高コストで設備投資の償却ハンディも大きく、不必要なものがあふれたもの余りのこの国で、今まで通りのもののつくり方を継続して大丈夫なのでしょうか?
 
 今一度自社の経営理念と照らし合わせながら、今後のものづくりのあるべき姿を考えてみる必要があると思います。
 
 弊社の場合は、幸か不幸か公的資金による開発委託を請け、事業化責任を背負っていますので、オリジナル商品の開発を目指した企業努力は継続しなければなりませんが、制約が無ければ現状の姿が理想に近いのではないかと思えるようになってきました。
 
 すなわち、お客様からこういったものを創ってくれないか?と言われたものだけを造り売らなければ残ってしまうようなものは作らない。
 
 でも、ここに頼めば腕は確かだし、人がいいから、いいものが安く早く手に入る。安心して任せて大丈夫だよと人様にも薦めて下さる。

 請ける方は、信頼を裏切らないよう日々精進を重ね、万全の体制を整えておく。

 ものづくりはしているけれども、実質的にはひとづくりをしているといった職場環境が理想だと思います。

 商売の基本としてあたりまえの事を書いたに過ぎませんが、残念ながら多くの企業が先にも述べました通り、不景気が慢性化してぎりぎりの経営が恒常化しており、耐えて待つだけで、現場に活力が漲っている会社を捜すのは大変な時代になっているのです。

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