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DRIVEN NEWS BACKNUMBER

2005年1月2日(日) <第1002号>

<バックナンバー>
○ 橋川 栄二さん
【01】"わが国の実態経済は相当深刻で・・・"

                       「私の職務経歴書」(No.2)

− 日々精進を重ね続ける事がわが国中小零細企業の生命線 −

 量産品は中国やタイを中心とした海外組に任せ、多品種少量で難易度の高いものは、これまで高付加価値商品として国内組が得意としてきましたが、両者の価格差が大き過ぎることを理由に際限の無いコストダウン要求が続き、適正利益を思うように計上できず、国内組は疲弊状況に陥っています。

 製造業の場合、1千万〜2千万円の設備を先行投資する必要があり、今の社会制度では社長個人が保証人となって資金調達するケースが大半です。

 このような環境下ではとてもリスクを取れないことから、多くの企業が設備の更新時期を迎えてもいまだに設備投資を控えています。

 また一方で思い切って設備投資をしても、余力が残されていないことから使用技術を研鑚するといったこれまであたりまえとされてきたことすら出来なくなってきているのが実情です。

 しかも海外組の設備稼動率が月間500〜700時間であるのに対し、国内組は100〜400時間という企業が多く、設備の償却も海外組3〜4年に対し、国内組7〜12年といずれの指標も2〜3倍の格差があります。

 設備更新能力の差がこれ程迄に大きいと、職人の腕ではカバーしきれない程、設備の能力差は大きくなってきており、企業努力では完全に限界を超えてしまっているので、国策で何らかの打つべき手を検討すべきであると私は思います。

 わが国の工作機械産業は欧米諸国との競争を通じて技術力を着実に向上させてきており最新鋭の設備は、その潜在能力の高さたるや驚愕的なレベルにまでに達しています。

 それらの設備の多くが中国やタイで、6軸制御のCAD/CAMとリンクしてIT技術を駆使してフル稼働している様を見れば、中小零細の企業規模で取組める代物ではないと半ばあきらめの境地に至った経営者の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

 並々ならぬ努力を注ぎ込む程の可能性を固有技術に見出すのは、これまた大変なことであると思いますが、幸いにして現在弊社が取組んでいる研究課題は多くの可能性を感じさせてくれるものであり非常に楽しみな技術と言えます。

 次稿を是非楽しみにして頂きたいと思います。

(橋川製作所・代表取締役)

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