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2005年5月17日(火) <第1137号>

                    「沈黙は金なり」(『聴く』)(第13回)

          − 相手の話をじっくり聴くとコミュニケーションが円滑になる −

【13】自分のことは話さない
プロの聞き手は自分のことを話しません。
自分の話をしては相手の話す時間を取ることになります。

相手の話す時間を取らないというのは聞き手の大原則です。

聞き手と話し手の両者に起こる、この時間を感じる感覚の差が、聞き手の側に立つとうんざりする原因になっているのです。自分の考えは自分にしか適用できないことが多いものです。

経験・学習というのは、実地経験しないとわからないことのほうが大きく、自分の体験は、そのときのタイミングや状況に合って、うまくいったことなのです。

自慢話を聞いてあげることは人間関係をよくします。
一方、自慢話をすることは人間関係を悪くします。自慢が自慢話に聞えるのは、聞き手か話し手のどちらかに、なんらかの差別感があるからです。

社会に出てから知り合い、長続きしている友人関係を観察してみると、二人の間の経済状態・教養水準(学歴ではない)・文化水準があまりかけ離れていないのです。

人間関係で不快になる要因の最大のものは、嫉妬と羨望でその基底は差別感が支配しています。経済状態・教養水準(学歴ではない)・文化水準がかけ離れていても、友人関係が維持できる人は、それだけお互いに差別感のない人間関係をもっています。

自分のことを話そうと思っているときは、心(頭)はすでに話し手のモードに切り替わっています。
人間は話を聞くより話をするほうが好きなのです。だから自分の話はしないことです。

もし、あなたが話し手から、「何も言ってくれないのですか」
と言われたら、あなたは聞き手ではありますが、関与が足らないのです。

つまり、相手はあなたに何か言ってほしいのではなく、あなたにもっと親身になって関与してほしいのです。このようなときは、話し手との関係をもっと密にする必要があります。

プロの聞き手が自分のことを話さないもう1つの大きな理由は、自分の個人的な話で相手に直接に影響を与えることを、極力避けたいと思っているからです。


<バックナンバー>
【01】「沈黙で売る」
【02】「素直に聞く」
【03】「話し上手は聞き上手」
【04】「真剣に聞く」
【05】「相づちを打つ(その1) 
【06】「相づちを打つ(その2) 
【07】「相づちにも種類がある」
【08】「くり返す(相づちの高等技術)」 
【09】「相づちはタイミング(上手に聞く)」 
【10】「聞いた話は忘れる」 
【11】「ぐちを聞く」
【12】「ぐちを聞くには極意がある」

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