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2009年7月16日(木) <第2213号>

               − Aとのコミュニケーションをデザインする −
 
07.聴き遂げる
医者は患者Aの言葉を聴き遂げるだけだ。
沈黙も含めてすべて、人の話に本気で耳を傾ければ問題は解決する。
そして本気で聞くためには黙ることが必要だ。
大切なことはそれだけだ。

但し、それは人が思っているよりもずっと難しい技術であるのだが、
患者Aに対して、医者がやってあげられることはほとんどない。
ただ話を聞くだけ。うなずき返すだけ。
吐き出した思いのたけを上手に丸めて心にくるみ込むのは、話す本人自身だ。

自分の名前の由来を説明してもらう、という手法が相手の理解に有効だ。
自分の名はその人が一番耳にする言葉だ。
その特別な言葉に対し、その人がどのように向かい合っているかを知ることは、
生きる姿勢を知ることに繋がる。
回答は拒否されても構わない。

なぜなら拒否も、その人の姿勢を表しているのだから、
大切なことは軽々しく口にすべきではないと考えている人は、結構多いものだ。

愚痴外来に来る人の中には、黙り込む人もいる。
そういう人でも耳を澄ますと、無言の訴えが湧き上がって来る。
声なき声まで耳を傾けると、愚痴外来の患者Aは誰もみな饒舌で感情豊かだ。

            − 明日(7/17)は『08.真摯に耳を傾ける』を掲載します −


<バックナンバー>
00.子どもの心をつかむ
01.事例
02.コンビニの店員の心をつかむ?
03.レストランで接客している女性
04.職場で具合の悪そうな部下を見つけた上司
05.「わかりません」と答える研修医A
06.不定愁訴(”愚痴外来”)
07.聴き遂げる

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