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2005年5月8日(日) <第1128号>

                      「いまも日本人は」(第4回)

┏━━━━━━━━━━━━━┓
┃【04】いまも「家族の絆」がある ■■■■■■■■■■
┗━━━━━━━━━━━━━┛

日本人が忘れかけている「家族の絆」。

これまで安定した家族の存在が日本社会に安全や活力をもたらしてきたのです。
いま社会が豊かになる一方で、家族の絆が希薄になっています。

あなたにとって家族とは何ですか。

家族とはあなたの血縁のことを指します。
家族とは安全のためにあります。
家族は内面的に深くお互い関わっています。

<名作「東京物語」の一場面から>

a)母親が死の床に伏しており、その周りを子どもたちが囲んでいます。
その場面では、子どもたちの身体が、同じ方向に傾いています。

子どもたちは、示し合わせて、意識的に同じ方向に身体を傾けているわけではなく、
母親を悼む気持ちがお互いに作用しあって、自然(無意識)に母親の方に身体が傾いていきます。
これは人間における無意識のうちに共感する能力を表しています

b)いつかは子は親を見捨てて行くものです。
老夫婦が広島・尾道から上京し、息子や娘を訪ねますが・・・。

老夫婦は自分達が厄介者であることを感じますが、子どもたちの現実として受け入れます。
(子は親を見捨てて行くものだという家族観)

老夫婦は、帰郷する途中、大阪に住む3男の下宿に立ち寄ります。

夫(映画:笠智衆さん テレビ:宇津井建さん)
「なかなか親の思うようにぁいかんもんじゃ。欲ぅ言や、きりぁにゃあが、まあええ方じゃよ」

妻(映画:東山千栄子さん テレビ:八千草薫さん)
「ええ方ですとも。よっぽどええ方でさ。わたしらぁ幸せでさ」

夫「そうじゃのう・・・。まあ、幸せな方じゃのう」

妻「そうでさぁ。幸せな方でさぁ・・・」

子どもに新しい家庭が出来るなど、親子とは別の関係が生まれた時、
親子関係との間で、どちらかが強くなれば、どちらかがまずくなります。

揺れ動く家族のあり方を小津さんは描き続けたのです。

                                          (エッセイスト 大前乃英雄)

<バックナンバー>
【01】「いまもやさしさがある」
【02】「いまも良心を持っている」
【03】「いまも家族全員が集まる」

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