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2007年3月29日(木) <第1818号>

                    − さまざまな人たちとの対話 −

今週はコミュニケーションの約束事とコミュニケーションの現状を見ていきます。

対話の目的は、対話とコミュニケーションを理解し、その可能性を広げることにあります。

【04】コミュニケーションの事例(その1)
<子どもの気持ちや態度を変えた親>
子どもの気持ちや態度を変えようとする場合、ほんの一言の違いが、成功と失敗の分かれ目になることがあります。

あなたは、子どもを批判する際、まずはほめておいて、次に"しかし"ということばをはさんで、批判的なことをいったことがありませんか?

「浩二、お父さんもお母さんも、お前の今学期の成績が上がって、ほんとうに鼻が高いよ。しかし、代数をもっと勉強していたら、成績はもっと上がっていたと思うよ。」

この場合、"しかし"という一言が耳にはいるまで、浩二君は激励されて気をよくしました。ところが、"しかし"ということばを聞いたとたん、今のほめことばが果たして本心だったのかどうか疑ってしまいました。

結局は批判するための前置きにすぎなかったように思えてきました。信頼感がにぶり、勉強に対する浩二君の態度を変えようとするねらいも失敗に終わりました。

そこで、"しかし"ということばを"そして"に変えると、すぐに成功に転じます。

「浩二、お父さんもお母さんも、お前の今学期の成績が上がって、ほんとうに鼻が高いよ。そして、来学期も同じように勉強を続ければ、代数だって、ほかの課目と同じように成績が上がると思うよ。」

こういえば、浩二君は、ほめことばのあとに批判が続かないので素直に耳を傾けます。これで、浩二君に変えさせようとした問題点が遠回しに知らされたことになり、その結果、彼は期待にこたえようと努力をします。

遠回しに注意を与える方法は、直接批判されることに強く反発する神経質な人たちには、驚くほど効果があります。

<腹を割って、従業員と話し合った経営者>
最近まで立派な仕事をしていた従業員の仕事ぶりが粗雑になってきた場合、どうすればよいのでしょうか?

そこで従業員をどなりつけたり、おどしたりする代わりに、自分の事務所に呼んで、腹を割って話し合いました。

「A君、君は優秀な××だ。経験も豊富だ。君の立派な仕事ぶりを大勢のお客さんがほめている。だが、最近、どうも仕事の能率が落ち、出来映えも今までにくらべてもうひとつのようだ。これまで君は人並みはずれた腕の持主だった。それだけに、近頃の君の仕事ぶりが私には不満だ。だから、こうやって君と直接に話し合い、解決策を二人で考えたいのだ。」

A君は、自分の仕事ぶりが低下していることに気づいていなかったらしいのです。それで今の仕事は、自分の能力の及ばないものでは決してないので、これからももっと努力すると約束しました。

この約束をA君は守りました。彼は再び以前と変わらず速くて、しかも入念な仕事をする××になりました。どこかいいところを見つけて、それに敬意を表してやると大抵の者はこちらの思いどおりについてきます。

要するに相手をある点について矯正したいと思えば、その点について彼は既に人よりも長じているといってやることです。相手に美点を発揮させたければ、彼がその美点を備えていることにして、公然とそのように扱ってやります。

良い評判を立ててやると、その人間はあなたの期待を裏切らないように努めます。
                      
                                                 (コーチ 小江戸)


<バックナンバー>
【01】コミュニケーションを広げる
【02】コミュニケーションの約束事
【03】コミュニケーションにおける距離感

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