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2003年8月28日(木) <第631号>

■「奈穂の税務相談」■

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                  - 【4】同族経営会社の後継者育成 -
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○課題
 中小企業のほとんどは同族経営です。

<対人信用をつくる>
 1代目は"仕事の鬼"という場合が多く信用もあります。ところが2代目となれば対人信用は疑問視されます。1代目なら無担保でも金を貸すが、2代目では有担でという場合が多いです。

<チームワークのよい経営をする>
 とかく1代目はワンマンですが、2代目もワンマンだと"若さ"が悪い方に出るときがあります。よきブレーンと共に、1代目のよいところを真似て、その上に近代センスを導入していきます。
 
<企業内の人間関係を重視する>
 とくに後継者が実子の場合は、何かと色眼鏡でみられます。親ほど年上の部下を使いこなすだけの人間性を持たなければならないのです。実子の場合の育成方法は、大学卒業後2〜3年、同業他社での修行、その後は平社員として各部署を回り、32〜33才で管理職に。35才で役員にし、40才で、専務または副社長にして、1代目と5年間以上トップ経営者としてともに経営のカジをとらせるのが理想的と言われています。
 
○継ぐ魅力ある事業
 二世に事業を継がせたいと思っている経営者は、自分の事業に熱心です。息子を後継者とは考えていないが、息子からみても立派な事業といわれるだけの仕事はしておきたいのが1代目です。一方、いまの二世は非常に現実的。将来の見込みがない商売に足をつっ込むことはまずないのですが、その代わり継いだ方がトクと判断すればしめたものです。

○意志疎通
 逆に一世が苦労ばかりして報われることがないという経験を持つなら、必ずしも二世に継いでほしいとは考えないのも1代目です。最近では優秀な従業員の中から時期経営者を養成する会社も増えましたが、優秀な二世が継いでくれれば、事業にも期待が残るという場合は事情が複雑です。
 数人の息子を持っていると「あの子が継いでくれたら」とひそかに期待をかける人が多いですが、優秀な二世ほど外に飛び出したがり、残るのは頼りになりそうもない・・・。こんなときには一世と二世の間で真剣に後継者問題について話し合う機会がほしいものです。

○経営体験
 さて二世が継ぐ気になったらこれをどう教育するかです。
 小売店の場合は店を維持するために二世は最も手近な従業員として使われてしまいます。外へ修行に出す狙いのひとつはのんびり育ってきた二世に自分で苦労する経験を積ませることです。同業者の下で技術を磨くと共に、商売のつらさを身をもって知ること。人を使う身になるからには、使われる人の気持ちを知っておくことが大切という考え方からです。
 精肉、鮮魚、理容、美容、時計店などのように技術がものをいいうところでは、二世をお互いに交換して訓練します。
 生鮮食料品店ならスーパーマーケットへ、洋品店なら仕入れ先の問屋へ、繊維問屋なら大手商社へ就職させる。いずれも広い視野や業界の習わし、大企業の経営方法などを勉強してくるのです。もちろん「使われる」立場も味わってきます。

○権限委譲
 権限委譲は「内から外へ」の原則。内というのは企業の内部の問題。たとえば経理、品質管理、従業員管理などの仕事を任せます。それが終わったら外、つまり金融、新規得意先開拓など対外的な仕事について教育していきます。初めから業界団体の会合への出席、得意先回りなどをさせても、経営者の実績が認めてくれず効果は薄いようです。

○同族の長所
 二世の新しい理論と一世の経験は時に対立することはあっても前進のために欠くべからざる武器です。一世・二世が、共通の使命感と事業拡大の意欲に燃える時に二世教育は真価を発揮します。同時に同族企業の強みにもなるのです。

「ナイス・ビジネス・パートナー」(NBP)
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