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2002年9月30日(月) <第299号>

■中小製造業の戦略的思考・・3
「市場における競争について」
企業が行ってはいけない競争(序)
1,価格競争 
 出来るだけ安い物を市場に提供する。誰が聞いても正しい言葉である。しかし低価格という武器だけを用い、市場の占有率を確保すると言う考えかたと方法は、明らかに間違いと言わざるを得ない。此の様な状態を我々は、一般的に泥仕合という。企業はともすると、価格競争に陥りやすいものであり、又、価格競争の勝者は格好も良く、時には真の勝利者であるかの様な錯覚すら持つ。

 価格だけが競争の武器では、いかにも情けない。工業製品である以上は様々な競争ポイントがある。技術、デザイン、哲学(コンセプト)色々と競争の種目は広がる。
 
 テレレビ、ビデオ、ステレオ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機、その他色々、我々の周りには生活必需品として、数々の電機製品がある。今、家電製品の量販店に行くと\8,000のテレビ、\12,000のビディオ、\20,000のステレオコンポ、と驚くほどの安値で売られている。
 
 一方、有名ブランドのボールペン¥20,000、実に不思議な価格体系といえる。テレビ、ビディオ、ステレオ、各社とも性能機能は右へ倣えと同じ、従って価格も同じ。安く作るための特別な方法は無い。各社同じ様な者だ。そして、作った会社は赤字、売っている会社も赤字、下請けの部品会社も赤字。
 
 価格のみを武器に、シェアー争いの結果である。実にばかげた話である。ボールペンより安い家電製品、しかも最先端技術のDVD機までが安値競争で、ボールペンと変わらない値段。
 
 衣料品の価格競争も事情は同じ、先に中国で安く生産した会社が、数年売り上げを伸ばし利益を確保。数年後は日本中が右へ倣え、またもや価格のみの競争。売るべきマーケットの大きさも関係なく、自社が生産する都合で生産規模を決定し、最低のコストで生産をする、結果は全社が赤字。こんな事を続けていて良いのだろうか。中小企業は絶対に巻きこまれてはいけない競技種目は価格競争である。

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