2002年9月25日(水) <第294号> ■eエンジニアリングニュース ○新明和工業は、旭化成、三菱レイヨンと共同で、無加熱成膜装置「SPDイオンコータ」を利用して、アクリル基板に反射防止膜を施す新技術を開発しました。 (2002年9月20日)< http://www.shinmaywa.co.jp/frame/business_new.html > ※アバウト 新明和工業(株)< http://www.shinmaywa.co.jp/index_j.htm > ○オリンパス光学工業は、レンズを精密に研削できる専用の砥石を使った新技術を開発しました。(2002年9月20日)< http://www.olympus.co.jp/Special/Info/n020919b.html > ※アバウト オリンパス光学工業・デジタルカメラ < http://www.olympus.co.jp/LineUp/Digicamera/index.html > ○野口製作所は、豊橋技術科学大学(柳田秀記助教授)と共同で、工作機械などで潤滑油として使った廃油を浄化して再利用する装置を開発しました。(2002年9月19日) ※アバウト (株)野口製作所< http://www.noguchi-ss.com/japanese/index.html > ■乱視点 ○アクリル(PMMA) < http://www.nucleng.kyoto-u.ac.jp/People/ikuji/edu/vac/chap5/pmma.html > アクリルは、光学部品に必要不可欠な反射防止膜が付着しにくいのが難点といわれています。従来の成膜法は高温では樹脂自体が変形、低温では膜がはく離しやすいという問題を抱えていました。 新明和工業等はイオンプレーティング成膜法を採用しました。旭化成、三菱レーヨンの両社はアクリル樹脂を新明和に提供しています。 ○砥石(トイシ) < http://homepage3.nifty.com/thepoon/toisi1.htm > 一般家庭で包丁を砥いだりする砥石です。刃物砥ぎ以外にも、鉄板を溶接したあとを削って平らにする、金属の塊を削り出して装飾品や金型を作る、丸棒を削って太さをそろえるなど、一般雑貨からスーパーコンピューターまで、パチンコ玉からタンカーまで、想像出来ないものが砥石を使って作られています。 オリンパス光学工業は、専用の砥石を研削の初期工程で使う既存の加工機に付けています。従来2度必要だった精密研削工程が一度で済むといいます。砥石はアルミニウムなどの材料にダイヤモンドを配合しています。表面の凹凸精度は、0.03マイクロメートルと高精度を実現したといっています。 ○潤滑油(廃油) < http://www.wa-sabi.ne.jp/co/nissanoil/oil01.html > 野口製作所と豊橋技術科学大学(柳田秀記助教授)で共同開発した浄化装置は、廃油の中のごみを交流の電気で帯電し凝集した後、金属製の網に直流の電気を流しごみを吸着させました。 従来の装置は紙フィルターでろ過していたため処理時間が長かったが、網の目が粗い金属網を使う新装置では従来の1/5程度の時間で処理できるといわれています。 ■ピックアップリンク ○光学技術や各種検査法に関する情報が提供されています。 < http://www.luceo.co.jp/index2.html > ○薄膜フォトエッチングの工程がわかります(概要)。 < http://www.toa-rika.co.jp/s_body3.html > ○光学ガラスのつくりかたが書かれています。 < http://www.sumita-opt.co.jp/ja/make/glassmk.htm >
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