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2002年3月26日(火)<第143号>

<特集>
HDD磁気ヘッド
 磁気ヘッドはハードディスクに情報を書き込んだり読み出すための電子部品です。また電子部品中でも最も生産の歩留まりを上げるのが難しいとされています。それは最先端の半導体よりも微細な加工技術を必要とするからだそうです。
 さらに磁気ヘッドは顧客であるハードディスク駆動装置(HDD)のメーカーによっても構造も材料もばらばらで、設計変更も多いと聞いています。
 さて、ヘッドの位置は0.05μmという極めて高い精度で制御する必要があり、電子部品の中でも最も生産の歩留まりを上げるのが難しいとされています。うまく造れれば高い利益率を確保できる半面、生産の歩留まりを上げないとそれまでの開発投資がふいになってしまう為、「ハイリスク・ハイリターン」のビジネスです。
 いま、ハードディスクの記憶容量が一枚当たり20ギガバイトから40ギガバイトへと、商品の世代交代が進んでいます。ヘッド市場は技術的な難しさからアジアメーカーによる新規参入が難しく、大幅な値崩れの心配がありません。
 次世代ヘッドでは戦略が分かれます。

○TDK千曲川第二テクニカルセンター(長野県佐久市)(「トンネル接合磁気抵抗」)
< http://www.tdk.co.jp/tjfx01/cls7-1.htm >
 TMRは「トンネル接合磁気抵抗効果」の略です。記録面の磁界で電気抵抗が変化する現象を応用するGMR(巨大磁気抵抗)ヘッドの一種です。電子が極薄い絶縁層をすり抜けるトンネル効果を使うここで、現在のGMRヘッドに比べ3倍以上の高い感度を持ちます。
 TMRの実用化で焦点となるのが、絶縁層をいかに薄くできるかだそうです。絶縁層が厚ければ抵抗が大きく使い物にならないのです。1ナノ(1ナノは10億分の1)メートル以下という原子の層2-3層分の極限の薄さが必要だとのことです。

○アルプス電気(「スピンバルブ」)
< http://www3.alps.co.jp/cgi-bin/WebObjects/catalog.woa/20/wo/gPor5BSgoWko27g4GrxqG30uzlk/15.5 >
 「スピンバルブ」と呼ぶ技術は磁化を方向付ける層を2重にしたり、ヘッドの片側に反射板をつけたりする工夫でヘッドの感度を上げます。その技術の連続性で1平方インチあたり100ギガビットを目指しているそうです。

★ご意見・ご感想をお寄せ下さい。
info@optworks.co.jp

< ピックアップリンク >
< http://www.optworks.co.jp/links/index.html >
引き続き「○○いらず製品」のご紹介です。

○換気装置
< http://www.kawasaki-sk.co.jp/report/report2.html >
電器を使わない換気装置です。
▽消音技研株式会社< http://www.showon.co.jp/ >
「消音・換気クン」< http://www.showon.co.jp/press1.htm >
 消音技研株式会社は電器を使わない換気装置を開発しました。人間の体温などの熱源に向かう自然の空気の流れを利用します。電気代を節約できるほか、現在、住宅の高気密・高断熱化にともない、住宅用建材に含まれる接着剤や塗装から発生する揮発性有機化合物がシックハウス症候群の原因とされる揮発性有機化合物を大幅に低減できます。

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